2020/06/04 (更新日: 2020/06/30)

【映画】GRAN TORINO / CLINT EASTWOOD / グラン・トリノ

FILM JUKEBOX

クリント・イーストウッドの映画は色々とありますが、こんなに何度も観て
いる映画はないです。
役者として、監督としての クリント・イーストウッドが制作してくれた
この映画は本当のアメリカらしさを感じさせてくれます。

僕には英語がかなり難しいところがあるんですが、何度も何度も観ていれば
１つ１つ解明出来て、もっともっとこの映画のことが分かるんだろうなって
思っています。
この映画をキャプションなしで、観ているので、とにかく根気強く勉強する
しかないですが、スラングが多いので、楽しい映画です。

今の批評からすると、差別用語もたくさん出てくるので、誰かが文句言い
そうですが、それも含めてアメリカだし、それが歴史だし、そんな認識を
持った白人の人たちがいた。
ただそれだけです。
人それぞれ感情が違うし、経験が違うので、誰かの声で文句を言われたから
制作陣がそれに対して気を遣って信念をまげるなんて、絶対にあり得ない。
そんなことに文句を言われて、対応していたら、本当に伝えたいことや
真実などが、どんどんぼやけていきます。
今のアメリカや世界潮流は、危険極まりないです。

アメリカでのベトナム人コミュニティの背景もあるので、歴史を分かって
いないと、この映画の深さを感じとるのは難しいのかなって思います。

アメリカとベトナム

テキサス時代に
ルーというベトナム人が寮にいて、彼がめちゃくちゃテーブルサッカーが
上手くて、誰も彼に勝てませんでした。
ルーが話していたのですが
彼の家族は何も持たず、衣服だけ持ってアメリカに移民としてやって来た
と言っていたのを思い出しました。

ベトナム人だというだけで、凄い差別を受けたとも言っていました。
ルーが帰省する時に、彼の家族がダラスでやっている小さなベトナム料理
のお店に招いてくれて、家族総出で大歓迎をしてくれたのを鮮明に覚えて
います。

それまでベトナム料理を食べたことがなかったし、寮のカフェテリアか
いつものダイナーか、ファストフードの毎日で、食生活で疲弊していたので
美味しいベトナム料理を、お腹いっぱい食べさせてくれたこと、思い出すと
何かウルっときます。

今日呆れたものを観ました。
教会に火をつけようとした連中の映像でした。
先人たちが、心のより所として、もっとも大切にしてきた教会に近づくとは・・・
燃えたりすることはなかったですが、今アメリカで暴れている連中のバカさ
には、果てしなく呆れます。

僕はマンハッタン時代に
教会に通ったことがあって、朝の炊き出しを手伝ったこともあります。
日本人はもちろん僕だけでしたが、僕を暖かく迎えてくれて、色々な体験を
させてくれました。

教会はゴスペルを生んだし、ブルースも生んだし、Ｒ＆Ｂを生んできました。
その先人たちのルーツを燃やそうとしてるのは、ANTIFA なんだと思うけれど
それに便乗して、暴れてる連中も皆ただの犯罪者です。

今アメリカは
人種差別抗議デモや警官が起こした事件について、かつてなく揺れています。
人種問題を描写した映画は、たくさんあるし、観てきましたが、久しぶりに
この “GRAN TORINO” を観ました。

クリント・イーストウッド、息子のカイル・イーストウッド、そして
ジェイミー・カラムが共作しています。
クリント・イーストウッドが唄う “GRAN TRIO” は味わい深いです。
ジェイミー・カラムも美しいです。
最後のエンドロールで、流れるこの曲は、映画を観終わった余韻が残る中
心地よく染みわたってきます。

MY DREAM IS STILL ALIVE
ROUGH BOY

アメリカ生活 アメリカ留学

• facebook
• Tweet
• hatebu
• Share
• Read Later