いつだって走り出すことは出来るぜ

MY DREAM

あの頃の俺は
それがどんなに深夜であっても、思いついたらバイクに乗って
得体の知れない真っ暗闇のテキサスの道を走り出した。

いつだって走り出すことが出来た

何も考えなかったし
地図だけ持って
何の情報も確信できるものもないまま
アメリカを走り出した。
本当に無謀でバカだったと思う。
でも
それが好きだった。

ただ
今の俺は無責任に “いつだって走り出すことは出来るぜ” とは
誰にも言わない。

そんな背中の押し方は、絶対にしない。

失敗だらけの人生から、人生やアメリカの怖さを知ったからだ。
まして
自分が経験すらしていないことを、勝手に分かったような気に
なって、偉そうに言ったりしない。

俺には、そんなおこがましいことは言えない。

なぜなら

俺は無謀で甘かったけれど、たまたま助かっただけだからだ。
たまたま
今だに生かされてるだけだからだ。

ただ

俺が圧倒的な経験から、この人生で得たものなら、いつだって
自信と責任を持って “背中を押す” ほんの少しのキッカケには
なれる話があるかも知れない。

これは無責任な言葉じゃないなって、思えたなら

いつだって走り出すことは出来るぜ

そうデカい声で伝えたい。

MY DREAM IS STILL ALIVE
ROUGH BOY